なんだこれ?
確か昨日は・・そうだ事件にまた巻き込まれてあんまり疲れてたからご飯食べてすぐ寝ちまったんだよな。
そんで・・・・
朝起きたらそう、何故か隣りに人がいた
黒い髪
それだけでピンと来るものが一人
なんで、
な〜ん〜で〜
「お前がここにいるんだぁぁぁぁぁ」
寝起き
いつもは眠りが浅い俺がなんでこんなにも深く眠っていたかと言うと
夏休みのまっただ中で気が抜けていたのかもしれない。
遊ぶ約束もないし、今日はとりあえずダラダラしようと決めていたし。
断じてこんな予定は入っていなかった筈だ。
身動き一つ出来ない自分
そいつはもそもそと自分に抱きつき気持ちよさ気に眠っていた。
ゲシッと蹴る
残念ながら力不足
顔をつねってみる
面の皮が厚く(いろんな意味で厚いな)反応なし
耳元で怒鳴ってみる
「バカバカバカイトーーーーーー」
反応ねーな
仕方ない
最後の手段
あんまり使いたくない手だが(精神的ダメージが大きいから)
このまま一日寝ているわけにはいかないのだから
仕方ない
そっと先ほどとは違う小さな小さな声で囁いてみる
「起きてくれないと・・・・・おはようのキスができないなぁ」
そいつの反応は早かった。
やっぱりタヌキ寝入りだったらしい。
「おっはよーんコナンちゃん♪♪」
抱きついていた手を一度離し、
改めて体を起こしてから抱きつこうとしてくる相手にとりあえず頭もとにあった目覚まし時計を投げつけた
そいつが床に額を押さえ転がっているうちにゆったりとベッドから降りる。
シャっとカーテンを引けば素晴らしい太陽光線
「お・・おはようのキスは?」
「なんだそれ?寝ぼけてんのか?」
さらりと笑顔で返しておく。
「コナンちゃんが、コナンちゃんが嘘ついた」
しくしくと床にうずくまるうっとおしい物体にちらりと視線を送りとりあえず部屋を見渡した。
(ふむ)
どうやら自分の思い違いだったらしい。
「ここはどこだ?」
てっきり自分のベッドにこいつが潜りこんできたと思ったのだが
「快斗君のお城でっす」
壁に掛かるマジシャンのパネル。
勉強机の上にはCDやらマンガ本が散乱。
制服はシワシワながらもちゃんとハンガーに掛けてあり
テレビの前にはゲーム機が攻略本と共に転がっている
どこからどうみても高校生の部屋だ
「じゃあ、なんで俺がここにいる?」
笑みを強くしてみる
「えっとねー昨日蘭ちゃんが俺の所に届けにきたの」
「・・・・」
「なんか急に部活の合宿が入って朝から出掛けなきゃいけないから今夜から預かってもらえるかしら?ってさ」
「・・・・・」
「そんでぇ」
「解った。もういい」
小五郎は一昨日からお仕事で遠出している。
蘭は明日の昼から部活の大会の為に横浜まで行かなければいけないと言っていたが、どうやら一日早まったらしい。
そこで俺がうっかり昨日は9時なんかに熟睡しちゃったから大変。
手紙おいて一人置いていくも心配だったのだろう。
良く分かる。
明日から博士の家にお邪魔する予定だったのだから
良く分かる。
でもな。
一つ解らない。
なんで・
なんで・・・
な〜ん〜で〜
この変態の所に預けたんだ?
博士の家でいいじゃん?
「博士ねー昨日はいなかったんだよー哀ちゃん連れて機材の買い付けに行ってたみたい」
「あんな時間にか?」
「っていうか帰ってきたの夜の11時だったってさ。」
なるほど
「ところで何で俺はおめーのベットにいた?」
「えっ」
ビクリと揺れる体
絶対合わせようとしない視線
「あ〜」
言いにくそうな口調
「本当は俺はどこにいたんだ?」
凄みを増した笑顔で聞いてやる
「下の居間で寝てたのを夜中にこっそり運んできちゃった。えへっ」
口元に手をやり肩をすくめる快斗にググッと笑みは壮絶になってゆく。
「ほ〜〜〜う」
「だって、だってね。こんな機会なかなかないじゃない?」
あたりまえだ
「だからつい」
つい、でやるな
「とりあえず」
「と・・とりあえず?」
ビクビクする男に気を良くしながらすうっと息を吸い込んだ
(な・・何する気なのコナンちゃんっっ)
「助けてーーーーーーーおばさーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
(うっきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ)
その後快斗は
もう絶対こんな事はしないぞっと
心に決めましたとさ。
おしまい
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