心の行方
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初めに沈黙を破ったのは大輔だった。
「タケル…ごめんな…」
とても、小さな声だったが隣に座るタケルには十分聞こえた。
「ううん…僕こそごめん」
大輔はタケルに背を向けたまま話を始めた。
「タケルが怒るのムリないよな…オレ…タケルの事…」
「知ってる」
大輔はタケルを振り返った。
ソコには、いつもの笑みで自分を見つめるタケルがいた。
「タケル…?」
「ごめんね、いつも君の事見ていたのに君が、誰を見ているのか気がつかなかった。
 近すぎて…」
大輔の頬が赤く染まりだす。
「じゃ…じゃぁ、オレの気持ちは分かったよな?」
タケルが頷いたのを見て安心するが…。
「でもね、大輔君の口から聞きたいな、僕」
にっこりと笑顔で大輔を見る。
「や、やっぱり言わなきゃダメか?」
「うん…わかってても、言葉にしてくれないと不安なんだ」
大輔は唇を噛み真っ赤になって俯くが、直ぐに顔を上げ真っ直ぐにタケルの目を見た。
「い、一回しか言わないからな!良く聞けよ、オレは…タ、タケルの事が…事が…
 …だー!! 言えね〜!!」
大輔は頭を抱え唸った。
「いいよ、言おうとしてくれただけで嬉しいからさ…」
タケルは困ったような笑みで大輔を宥める。
タケルの肩を大輔は掴んだ。
「いや…言う。 言うって決めたんだから、言うんだ。
 タ、タケルの事…す…好き…だからな」
最後の方はタケルの耳にしか聞こえないほど小さな声だった。
これ以上赤くならない位大輔の頬は紅潮していた。
「もう、いわね〜からな」
恥ずかしくてタケルから目を反らす。
「大輔くん…ありがとう、嬉しいよ」
タケルの目に涙が光っていた。
「な、泣くなよ」
「だって、凄く嬉しいんだよ」
ちっ!と舌打ちしてタケルの唇に掠めるようなキスをした。
「だ、大輔くん!?」
突然の事に戸惑うタケルを見て大輔は満面の笑みを浮かべた。
「いつも、やられっぱなしだからな!」
と、タケルに手を差し伸べる。
「え…?」
「帰ろうぜ、腹減ったから…」
「ムードもなにもないなぁ〜」
「オレにそんなもん求めるな! いやならいいんだぜ」
大輔は手を引っ込めようとするが、その手は直ぐにタケルに取られる。
「ありがとう、大輔くん」
タケルは小さな声で大輔に囁いた。
大輔は何も言わずに、タケルの手を握り返す事で答えた。
繋いだ手の温もりに、タケルは自然と笑みが零れるのだった。
おわり デジ貰い部屋へ

うひょ。。うひょひょひょ。
変な笑いが出るのはあまりに嬉しすぎたせいね。
お願い引かないでっっ
二人の思いが通じ合った記念のエピソードですっっ
こういうのに弱いのではわたし。
二人ともかわいーーーーーーー!!!ラヴリィーー♪♪
ありがとーあさひさーーん