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  16巻 怪盗1412号(前編)
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最近この歳になって何故かアニメやセンタイ物を見なければならない立場になっ
てしまった俺。
昔は思わなかったがしみじみ思う。


『んなバカな』

必ず最後に使われる必殺技。最初に出せばそんなボロボロにならずとも5分で片
付いただろうに。
合体だって最初にしとけよ。
変身ものも変身中になんで敵は待ってくれてるんだ?優しすぎねぇか?
そう思いませんカー?←ああ大人になっちゃったんだね

んでもって今1番取り上げたい問題は



『なんであんな変身で正体バレねぇんだ』
明らかに顔まるだし。別人に変化したわけでは無いっつーのに未だ誰にも気付か
れず。

さすがアニメ!


ビバっ作りものっっ



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   16巻 怪盗1412号(中編)
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ってわけでだ


「おかしいだろ?」
「いやイキナリ何よ」

黒バカイト


目の前の底抜けに明るそうな少年の正体はあの月下のサギ男・・・おっと失礼キ
ザ男である。←言い直しても失礼

「これがあれかと思うとムショーに俺は泣けてきてな」
「どれがあれか知らないけどどうぞ泣きたきゃハンカチくらい貸すけど?」

とぼけた顔してババンバン・・・って感じだな(古い上に意味不明)
小憎らしいほど見事なすっとぼけっぷりに拍手してやりたい気分だ。
そこでフイに気がついた。

「まさか警察陣はあの顔を間近に見たことねぇのか?」
「なんの話よ?」
「なんでか俺様そっくりのふざけた顔した怪盗の話しだ!!」

俺様来ましたかコナンさんや。
そんな些細(?)な言葉をサラリと流し
「ああもしかしてKID〜?もー主語抜いちゃ解らないデショ」
困ったコナンさんですねぇと笑いとばされた。
むかつく・・・

「まぁそうだよな。証拠も無しに決め付けたらどっかの白い馬と一緒だよな」

いきなりの最大の譲歩に快斗は顔を強張らせた。
ようやく自分のミスを悟ったのだろう。

はっはっは。無駄な悪あがきをしたお前が悪い。

どっちにせよ俺が確信無しにそーゆー事を口にするわけが無い上に、底抜けに意
地が悪い事を知ってて忘れたフリしたおメーが悪いんだからな。



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16巻 怪盗1412号(後編)
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「じゃあ仕方ないから今度KIDに合ったら魚の」
「ごぉめぇんなぁさあいーー」
「コラ遮んな。見よっこないだ入手した魚のぬいぐるみー」

こいつを投げ付けてやるんだっと満面の笑み。

「やめてっお願いしますメータンテェっ」
「んん?どっかのキザヤローと同じような呼び方すんじゃねぇよ無関係の快斗兄
ちゃん♪」
「認めるってだからもう勘弁」

ぎゅぅっとちょっと大きめのぬいぐるみを抱きしめるコナンの姿はめちゃくちゃ
可愛い。
本性知りまくってしまったというのに惑わされて抱き着きたくなるくらいに可愛
い。

そう腕の中のブツが青いあの姿じゃなかったら!!



「・・・って冗談はさておき、マジでなんでバレねぇんだ?たった今真実を認め
てしまった怪盗くんや?」
「ふふ・・・まさかの名探偵の脅しに屈した怪盗が答えてあげましょー」
「・・・やけっぱちだな」
「うるさいやい」

ばれない理由?
そんなもんあいつらより俺が上手だったってだけに決まってっだろ。

ふふん。と胸を張って言い切った快斗に魚アタックが決まるのはこのあとすぐ。



おしまい