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25巻 同じ血液型(前編)
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「コナン君と黒羽君って仲いいわよねー」
「え?」
突然の蘭の言葉に快斗はちょっぴりうろたえた。

今度はなに?
どんな展開につながるの?

さりげない会話からとんでもない方向(主に工藤新一の方へ)に誘導するのが得意としか思えない毛利蘭に
最近の快斗は基本的に警戒態勢だ。

特にコナンとKIDのつながりを知ってから。
猛烈アタックは明らかに激しくなった。

あのさー。
逃げたりしないから工藤新一本人が登場してからもう一度その話持ってきてよ。
2人で相談して蘭ちゃんに納得できる形でお断りするからさー。

とか言いたいが聞いてすらもらえない今日この頃。
ヒドイワ。

「相性って大事だと思うのよ。」
「うん」
「黒羽君知ってるかな。コナン君と新一の血液型って一緒なの。」
「はぁ・・」
そりゃー同一人物だし。
ってか別に四分の一の確率だしさー。

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25巻 同じ血液型(後編)
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「ということは、コナン君と仲が良いんだから新一でも黒羽君との相性はピッタリってことよね。」

「ええ?」
なんて強引な。

「しかも凄い年齢差のコナン君とあれだけ仲が良いってことは、同じ年齢ならもっっっと仲が良いわよ。」
「希望ですか?妄想ですか?」
半ば頭モウロウとしつつ問いかければ

「確信よ!!」

なんで言い切る?
毛利蘭はいつから相性占いの出来る女子高生になった?
占いたいなら親友とその彼氏のクマもどきの相性でも占ってやりなさい。
あの子そーゆーのめっちゃ好きそうじゃん。

「だからね。うちの新一はいかが?」
「マニアッテマス」

ああ、やっぱり。結局いつもの問答に落ち着くんですか。

あの手この手でやってくる彼女から逃れるにはどうしたらいいんでしょーか?

蘭に捕まった時点で先にとっとと逃げくさりやがった小さな探偵に心の中でヘルプを唱えた。

おしまい