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26巻 シャッフルロマンス(前編)
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「さあー黒羽くん。今日もポンコツ商品の押し売りに来たわよー」
・・・あ、自ら認めたよこの人。

思わずマジマジと蘭を見つめてしまったせいだろうか

「ポンコツなりにカワイイ所もあるのよ!!」
検討違いな言い訳をしだした。

いや、確かにたまにカワイイけどさ。それって今の姿だからだと思うんだよねぇ。

もし元の姿でやったらどうよ?

(ううーん想像つかねー)

「ごめんねぇ。あいにく理解出来ないんだよね。だから他を当たってよ。」
とりあえず言い飽きた言葉をいつものごとく並べれば
「だってなかなか居ないのよ。それだけ新一の興味をひく趣味と包容力持った人なんて」

困った顔でそんな事をのたまう。

「いる。いるからね世の中には沢山っ」
「残念ながら私の周辺には漂(ただよ)ってないのよねぇ」

・・・俺って漂ってたのね・・・

「興味わく趣味って手品でー包容力でしょ?じゃあ」

あっちにしたら?
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26巻 シャッフルロマンス(後編)
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「え?」
「怪盗さん」
「だめよそっちはコナン君のだもの」
『あっち』やら『そっち』呼ばわりされまくりのお方はおそらく蘭的に
極秘なのだろうからあえて名を出さない。

「相棒でしょ?恋人じゃないよ」
押し売りから逃げようと回してみる。まぁ他人に迷惑はかけてないしー。
「あら?そうなの?」
「コナンに聞いてみたら?即否定するに決まってるし」
全財産掛けられるぜ!
「だめよ照れ屋さんだから正直に教えてくれないわよ」


くっ手ごわいな蘭ちゃんめ。

「でもさ、暗号文の予告状なんて用意するんだよ。手品師にプラスして高得点だと思うんだよねー」
こちらもまるで押し売りのようにグッドポイントを並べてみる。
今は俺の平和な生活がかかってるから手加減してられません!

蘭ちゃんは腕を組んで考えこんでいるし良い感じかも。


「それもそうね。」
おお!やりました!
「確かに見過ごせ無いお買い得物件だと思うわ。」
「ねー」
「良いアドバイスありがとね黒羽君。」
にっこり微笑み合いながらその日は別れた・・・
が、


その後二倍苦労することを快斗は知らない。


「あっちにも押し売りすることにしたわ」

『も』?

彼の休まる日はいつくるのだろうか。

おしまい