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34巻 ゴールデンアップル
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「金のリンゴ?」

それってエンゼルマークみたいな?

「なんでいきなりエンゼルマークが登場すんのか分からんがまったく違うぞ」
「だって三個集めたら挑戦権を獲得できるんでしょ?なんか似てるじゃん」

「ちがう。まったく違う。なんか最近お菓子で当たりだとついてるらしくてな。
お前ならよく食ってるから持ってねぇかと思ったんだが・・・」
まずその存在をしらなかったのか。

ふう、とため息をつくコナンに快斗はぶう、と唇をとがらせた。

「コナンちゃんだってどーせ昨日、今日ぐらいにお子様達に教えてもらった口でしょ」
「・・・」
図星だったのだろう。視線をすいーーと逸らされた←コノヤローー


「んで?どんなお菓子についてるの?」
「知らん」

どきっぱりと言い切りましたよ、このお子様!!

「仕方ないなぁ。」
呆れるよりもコナンらしいと苦笑がもれてしまう。
やれやれ、なんて首を振りつつも自室のパソコンを操作すれば簡単に金のリンゴの正体
は分かった。




「コナンちゃんや。これはさすがに俺も食わんは。」

仮面ヤイバーチョコレート。仮面ヤイバーガム。仮面ヤイバー・・・・・・・etc

俺、もうそういうのからとっくに卒業してますから!!
むしろまだ買ってると思われるのは心外です。


「ちっ」

舌打ちしたよこの子ーーーちっちゃな声で「使えねぇー」とか呟きましたよこの子ーーー。

保護者ーーーー育て方、大失敗ですよーーー親の顔が見てみたいわ♪なんて自滅しそうな
ことは決して口にする気はありませんけどね←工藤夫人に新一のお見合い写真とか持って
こられそうで怖い(笑)


「それで何に挑戦できるわけ?」
「暗号がでるらしいんだ。」
「・・・」
「ちょっと難しいらしい」
「誰が言ってたわけ?」
「ジョディー先生がそう言ってたって蘭が」
「え!ちょっと待ってあの人買ったわけ?しかもリンゴ3つ手にいれて
挑戦までしたって?」

どんだけ暇人なの!
いろんな意味で突っ込みどころ満載のコナンの言葉。

どれだけ難しくても所詮子供のお菓子のおまけの暗号程度。
たかがしれているだろう。

だが、あの。「あの」ジョディー先生がちょっと難しいと言ったことで
興味を覚えてしまったのだろう。

「おーけー・・・あとでそのお菓子買いに行きましょう」
「おう!!」

だがしかしゴールドなアップルを3つ集めるのに多大な苦労をすることを
この時の2人はまだ知らない





おしまい