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4番隊の月と雲〜4番隊ファンくらぶ〜 (前編)
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知らない間に暗部4番隊なんてものが作成されていて。
知らない間に有名になって。
知らない間に
「なんかファンがついてるんですけどー・・・・」
銀髪の怪しいマスクをした男は呆然と空を見上げた。
「ああ、お前そういや最近こっちに顔出してなかったからな」
熊・・アスマははっはっはーと笑ってみせた。
笑い事じゃあ済まされない展開である。
あまりにも酷い暗部の体制に耐え切れずめんどくさい「下忍のお世話」を引き受
けたカカシ君と致しましてはぁ。
酷くなぁい?
と文句も言いたい。
「や、別にね。結構俺の性にあってると思うのよ担当上忍って役目も。うん、あ
の子達可愛いしー。でもねでもね・・・・・・新しい隊なんて未知なる物、心動
かされてもしょーがないじゃーーーん」
「やー何気にあの隊に入るのは大変だぞ」
「俺ほどの実力者でも?」
ムンと胸を張っていってみせるカカシは、確かに実力だけみればトップレベルだ
。
そう、実力だけ見れば。
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4番隊の月と雲〜4番隊ファンくらぶ (中編)〜
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「なんっつーか・・うん、4番隊の隊長、副隊長は頭いいと俺は思ったぜ」
プハァとタバコの煙を空へと吐き出しアスマは頷く。
「班長だけきめて、後は班の構成は班長に丸任せ」
「ありえないよネー。」
「いや。班長の人選さえしっかりしてれば実に理に適った方法だ」
人を見る目がある者は、上に立つ資格がある。
たとえ、実力的に並か、それ以上程度しかないとしても、人を見抜ける者という
のは人を育てるのもうまい。
人を使うのもうまい。
そんな人間を班長に抜擢すれば特出せずとも、使える人材が集まっていく。
「そういう意味ではカカシ。お前はお呼ばれされねぇなー」
「ふーんだ。どーせマイペースで人と合わせる苦手ですよーだ」
「そういう事だ」
使えても、使い勝手の悪いものは自然集まらない仕組みになっているわけである。
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4番隊の月と雲〜4番隊ファンくらぶ (後編)〜
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「で?ファンっつーのは?」
「4番隊と任務を組んだほかの隊の若手達。凄いよー。ファンクラブ入りませんか?とか
言われちゃったもん」
「ファンクラブだぁ?何すんだか」
「さあて、隊長たちの生態でも探るんじゃないのー?」
「そりゃ守秘義務違反だ」
「だからー違反しない程度にさ。名前じゃなくて『どんな食べ物が好き』とか『恋人はい
ますかー?』とか『普段暇なときは何してるのー』とか?」
まさしくファン。
「そのうち4番隊の隊長と副隊長がいつもつけてるっつーピアスがファンクラブの証にな
るみたいヨ?」
「・・・あっほくせぇ」
呆れ全開ではき捨ててみせれば
「あははは。ごめん俺も仲間入り〜」
ばばーんとファンクラブ通信とファンクラブカードを見せびらかしたカカシと、それを
キョトンと見つめたアスマ。
「・・・・1021番・・・・」
そんなに居るのかアホどもが・・・。
アスマは暗部のやばさを改めて感じてしまった
おしまい
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