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       4番隊の月と雲〜子供ライフ 前編〜
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「また寝てるぞ」
「そうだねー」
「・・相変わらずだな」

犬塚キバは呆れ、秋道チョージは微笑み、油目シノは彼にしては珍しい特大の溜
息をついた。

アカデミーという場所は摩訶不思議な空間である。
他の学校に入った事がないので彼らが較べれる対象はないが、それでも絶対個性
溢れ過ぎた人間が集まっていると思う。

閉鎖的なこの空間。
個性は個性で相殺すると言わんばかりに類は共を呼び固まっていく。


その中でも飛び抜けているのがこの2人だろう。


そう彼らは思っていた。
出会った瞬間から手を取り合い授業をさぼって山に昼寝に行った奴らである。

いやこの場にいる3人も着いて行ったが。
それでも・・・

「これはなぁ」
「うーん」
「不可解だな」

ぐっすり眠る二人の子供はなんでだろう。



抱き合って眠っていたのだ。


「や、慣れたけどよ」
とは初っ端から見て来た三人の本心である。


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      4番隊の月と雲〜子供ライフ 中編〜
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金の髪のドタバタ忍者見習いとエブリデイやる気無しなのに何故か忍者希望、の
二人は

ヒジョーに仲が良かった。

「異常の間違いだろう」
虫使いの少年はザクッとつっこむ。 


「うむ?」
「あー寝てろ」
「んー」

もぞっとうごめくナルトの頭をポンポン適当になでキバが宥める。
こんな会話(?)もおてのもの。
最初の頃は一々反応していたナルトだが、そのうち慣れたらしい。
この三人に対する警戒心が解けてしまった。

と言うよりこの三人が側にいるほうが安心して寝れるようになった。


「ふっしぎー」
と金の髪の子供はいつも首を傾げている。


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      4番隊の月と雲〜子供ライフ 後編〜
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「しっかしこいつら寝過ぎじゃね?」
「今日は朝から爆睡しているな」
「夜寝るの遅かったのかなぁ」

チョージの言葉に何気なくキバが

「あ?二人してか?」
などと聞いてしまい三人でフリーズする。

二人一緒に夜遊び?

うーんそっちの方が健全な気がするが。

「・・・後尾か」
「やめろシノ!!生々しい上にすっげ色々間違ってっから!」
「・・・うう」

チョージもキバもシノの発言を否定出来ないのは頭の隅っこにその可能性が浮か
んでしまったから。

「仲がよいのはいいが」

「俺らのいねーところでイチャこいて欲しいよな」

「ホントだねー」



おしまい