スイッチ
夜の学校
消灯された教室
ピチョンと響く水の音
最悪最低な状況下
彼は歩いていた
(幽霊でそうだよぅぅぅ)
なんて心で泣いていたとしても
きっと誰も気づくまい
彼はポーカーフェイスの天才
コツン
自分の靴の音まで廊下にいやな具合に響く
(うがはぁぁぁ)
早くここから抜け出したかった
「こ・・これは」
だがそんな恐怖心いっぱいの彼の興味を引くものが廊下にはひっそりと置いてあり
この世ざる者の恐怖よりちょっとした好奇心が彼の心をうずかせた
それは
これは爆破スイッチです
押す?
押さない?
「・・・・・・どーしよーーーコナンちゃーーーーーーーーん」
ものすごく彼は心惹かれた
それはもう、無意識に指がスイッチに吸い付いてしまうくらいに
お・・・押してみたい・・
人間というのはスイッチを見ると押したい衝動に駆られるものらしい。
「押していい?押していいかしら?」
ええーっい押しちゃうぞぅぅ
ポチッとな。
「で?どうなったんだ?」
「敵のわなだったのーーーーー(涙)」
「当たり前だろ。」
アホかお前は
小さな子供の辛らつな言葉
快斗は打ちひしがれた
分かってたの。
分かってたんだけどね
しくしくと目の前のテレビ画面に目を向ける
GAME OVER
残酷な一言が
「あほかお前は」
分かってたんだよーわなだってことくらいーーー
でもでも、やっぱり押したくなるじゃないーーー?
後ちょっとでクリアというそのゲーム
クリアし終えたらコナンに貸すという約束で
なのにもうちょっとの所で思わず敵の罠にはまってしまった
またかなり前まで逆戻りだ
ああ、セーブポイントがないのが恨めしい。
「で?俺はいつ借りれるんだ」
「あ・・明日にはきっと・・」
「そう言ってまた別の罠にはまんなよ」
「ヴ・・・・」
すでに数度単純な罠にはまった過去を持つ快斗は言葉がなかった
だってだって。
面白そうだったんだもん〜
そして次の日
「後一日だけ待って。絶対に終わるからっあと一日だけぇぇ」
両手をあわせる怪盗の姿があったとか、なかったとか。
あほかお前は。
怒る気もうせた探偵はゲームを手に入れるまで何度その言葉を口にするかひそかにカウントしていた。
おしまい
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作者より一言
・・・ごめんなさい。即興だということ差し引いてもくだらないです(笑)
こんなの送りつけてすみせんでした架印さま。
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