小高い丘に生えている大木。
それを知る人は極少数。
そこは何年経っても変わらない空間。
いにしえの頃と変わらない優しく包むような風が吹き、動物達が安らぎ、戯れる。
幸せが集まる空間。



    “シアワセ”


任務終了後に、シカマルは小高い丘に生えてる大木の元で草の絨毯に寝転がり、雲を眺めるのがこの場所をみつけてからの習慣だ。
余計な雑念を持たず、雲を眺めていると、木の 虚に住むリスや、草むらに住む野ウサギなど小動物がシカマルの傍にやってくる。それらを見て微笑む。
柔らかく、慈愛に溢れた微笑み。
一般的にみても“極上”と呼べるだろう、ソレ。

その平和で穏やかな空間にバタバタと走って来る者がいた。

「あ〜!居た!シカマル〜〜ッ!」

太陽の光をキラキラと反射して輝く金髪に空より綺麗な蒼の眼。
額には木の葉の忍びの証の額あて、目立つオレンジの上下のジャージ。
間違うことなど無い。
意外性NO1と名高 く、腹に九尾が居ることから、里人に疎まれ、酷い扱いを受けてもメゲない、うずまきナルトだ。
シカマルからすれば、九尾云々は全く関係ない、唯一の可愛い恋人だ。

走ってきたナルトはそのまま寝転がったシカマルの胸にダイブした。
シカマルも慣れたものでなんなくナルトを受け止め、宝物でも扱うかのように金髪を梳いた。
ナルトはへへへっと笑い、嬉しそうにそれを甘受する。

「あのさ。シカマル。」
「………ん?」
「俺ってば、シカマルとこうしてるとシアワセだってば!」

その言葉を聞いたシカマルは少し頬を染め、顔をあげているナルトの額に優しくキスをし た。

「俺もだ。」

動物達に見せた笑顔とはまた違う、嬉しさと愛しさが溢れた笑顔。
ナルトしか知らない笑顔。
そのまま抱き合った形で二人は夕暮れまで過ごした。

二人だけのシアワセな時間。

このことを知るのは、大木の周りにいる動物達と、二人を包む優しい風だけ………。



《END》

地雷174968番をふんで下さった陵廉さまより
地雷の品を頂いてしまいました♪
むっちゃほのぼのしてて好きです〜
木の陰からそっと二人のラブ状況を見守りたいなぁ←ただの覗きじゃん
でもきっとシカマルにバレてこっそりクナイ投げつけられるか後ほど報復されたりしそう(笑)

素敵な小説ありがとうございました!!
縁真