名探偵と大怪盗シリーズ 〜大怪盗との距離〜 「遅いな〜・・・あいつ」 久しぶりにキッドの現場に来た。 最後に来たのは多分キッドに告られた時だから、一ヶ月ぶりくらいか。 キッドの逃走経路と思われる場所は完璧に警察で固めてある。ただ一つを残して。 その一つとはココ。つまり自分が今いる場所。きっと彼はここを通る、そう確信して・・・。 何故今回参加したのか。 それは10時間ほど前まで遡る・・・。 10時間前 「工藤君」 町をぶらぶら歩いていると見知らぬ青年に呼び止められた。 いや、どこかで会ったことあるような・・・ないような・・・ 「誰?お前」 「白馬探と申します」 「白馬って・・・警視総監の・・・?」 「えぇ、白馬警視総監は僕の父です。工藤君の噂はかねがね・・・一度お話をしたいと思っていたんですよ」 そうだ・・・ 確かコナンのときにこいつと会ってるんだ。 確か・・・キッド専門だと・・。 「怪盗キッド専門でしたよね?俺は殺人事件専門・・・話は合わないと思いますが」 「その怪盗キッドについて、あなたはどう思われます?何度か対戦していると聞きましたが」 「・・・・したけど・・・・」 「実は僕、江古田高校なんですが・・・」 快斗と同じ? 「・・・クラスメイトに怪盗キッドと思われる人物がいるんですよ」 ・・・快斗のことだ・・・ こいつ・・・一体どこまで・・・ 「へぇ、それで?」 「一度会ってくれませんか?彼に・・・黒羽快斗に・・・」 「・・・そいつがキッドだという証拠は?」 「・・・・髪の毛が」 髪の毛? 「調べた結果、彼と一致しました」 それが証拠、ねぇ・・・ 「・・・黒羽快斗のことは知っている」 「え?」 「中森警部のお嬢さんの幼馴染だろ?よく警視庁にも出入りしていると聞いているし・・・何より警部の隣に住んでいる。それなら警部に彼の・・・髪の毛が付いていてもおかしくはないと思うけど?」 「そう・・・ですね・・・。彼と会ったことは?」 「・・・あるよ」 「どう、思われました?」 こいつ何がなんでも快斗をキッドにしたいんだな。 ・・・キッドだけどさ。 大体あいつ、クラスメイトに白馬がいるなんて言ってない。 めちゃくちゃ疑われてんじゃねーか・・・。 「ちょっと会った事あるってだけだし・・・あ、なぁ」 「はい?」 「今日キッドの予告日だったよな?」 「えぇ・・・」 「俺も参加したいんだけど・・・いいかな?」 「えぇ!僕とあなたが組めばキッドなんて楽勝ですよ!」 誰がいつてめぇと組むなんて言ったんだよ・・・。 こいつ、むかつく。 何か知らねーけど・・・。 こいつが快斗のクラスメイトで俺の知らない快斗を知っていると思うとなんかこう・・・ 〜〜〜〜むかつく! 「それにしても・・・遅い!あいつは何やってんだか!」 「すみません・・・遅くなりました・・・」 え? 「まさか名探偵が来ているとは、ね・・・」 「キッド・・・」 キッドはゆっくりと俺に近づいてくる。 そうして俺を抱き上げ・・・いつものようにキスをする・・・ 「名探偵・・・」 「・・・ん・・・」 ドクン ん? 何だろう・・・ いつもとなんか違う気がする いつもはこんなにドキドキしない・・・ いつもはこんなに・・・・ って、違うだろ、俺! 「・・・はっ・・・・」 「今晩は・・・俺の名探偵・・・」 「あ、おう・・・って違う!」 「は?新一じゃねーの?」 「いや、俺だけど・・・じゃなくて!俺は・・・」 「俺は?」 「俺は・・・怒ってんだ!!!」 やっと言えた。 「・・・なんで?俺なんかしたっけ?」 「白馬」 と、言った瞬間、キッドの表情が曇る。 ていうかめちゃくちゃ嫌そう・・ 「・・と今日町で会って・・」 「え!?何かされなかったか!?」 「おめーじゃあるまいし」 「・・・(涙)」 「あいつ、お前のクラスメイトだって言うから・・・それにお前のことかなり疑ってるし」 「あ〜あいついい加減しつこいんだよな・・・」 「・・・・俺そんな話聞いてない」 なんなんだ・・さっきから。 なんでこんなもやもやしてるんだろう。 なんでむかつくんだろう。 「だってあいつ、シャーロキアンだし」 は? 「あいつの話、新一にすると絶対興味持つと思ったからさ〜ってあれ?新一ってば・・・」 「・・・なに?」 「もしかしてヤキモチ妬いてくれた?」 ぱぁっとキッドの表情が明るくなる。 ヤキモチ・・・・・ 俺、白馬に妬いてたのか? そっか・・・ さっきのモヤモヤした気持ちはそれだったんだ・・・ 「・・・そうかも。俺白馬に妬いてたのかも・・・って何にやけてるんだよ?」 「だって嬉しいもん。やきもち妬いてくれたってことは新一、少し俺のこと好きになってくれたってことだよな?」 そうなのかな? 「ちょっと白馬に感謝だな・・・っとさてそろそろ帰るか」 「・・・うん・・・あ、明日も来てくれるんだよな?」 「そういう約束だからな・・・まぁ、俺が新一に会いたいってのもあるけど」 「―――――ッ////」 こう、快斗が来てくれるって思うと嬉しくなる。 前はそんなことなかった。 やっぱり俺、少しずつ快斗のこと・・・・ 「・・・待ってるよ」 ちょっとだけ、ちょっとだけだけど名探偵と大怪盗の距離が埋まった、そんな一日。 二人とも、白馬に感謝した。 「・・・それにしても白馬、遅くねぇ?」 「あぁ、今頃見当はずれなとこを探してるよ」 えんど? |
縁真様への献上品!
「名探偵と大怪盗シリーズ」第三弾です。
ようやく快新っぽく?なってきたような気がします。
えっと、なんか無駄に長くてすみません。。
2004.05.25 夜城 要
えへへ〜素敵小説ゲットなのです。
ありがとう夜城さま〜
あはは白っち感謝されてるしー
いい味出してるぞっ
うんうん。まぎれも無く快新(というか今回はK新ですね)ですよ。
ラブラブ♪新一がかーわーいーいーーー←こればっですみません。
んで快斗がホコホコって感じ。
あんな可愛い恋人持っちゃホコホコしちゃいますよねぇ
夜城さんのこのシリーズは「捧げもの」の中でのみ連載中のものだそうです。
一話完結形なのでこの一作でもちゃんと読めます。
縁真より