閃光弾が投入される少し前、コナンは快斗が調べた3人の経歴をパラパラと読んでいた 「ふ〜ん、この盛田ってやつ。叩いたらホコリがかなりでそうだな」 これだから政治家は嫌いだ!あまり政治家にいい思い出のないコナンは容赦なし!! こぶしを握った 「俺的にはこの中島って言うやつが気になるな〜。俺とどっちが頭良いんだろう〜v」 「IQがあっても使ってねえからな〜」 漏れてんじゃねえの?前々から本当にIQ400あんのかぁ?と疑っていた(ゆりかも実は疑っていたりする(笑い) 「ん〜。取り合えず盛田と中島はヨロシク」 「了解〜♪♪」 さっとロープを出して準備万端!! 「では、行きますか」 閃光弾が投げ込まれる3秒前 花火だ!お祭りだ!!夏の風物詩??【7】 「相手は高校生と小学生だぜ?何をそんなに不安がっているんだ」 中島はあまり見ない滝田の真剣な目に戸惑っていた コイツがあんな目をする時は大抵厄介ごとなんだよなぁ〜 くしゃりと前髪を右手でかき上げる 何かが目の端で動き、その方向を見ようとした カッ それは快斗の投げた閃光弾だった 「わっ、わしを守れ!」 盛田は命は金で買えると言う考えの持ち主だ 実際何度も金を積んで警察から逃れている 胸くそ悪ぃ、中島は心の中で悪態をついた、もしかしたら口に出ていたかもしれないがそんなことは今は関係がない 突然の光によって目が使えなくなるのは5〜8秒だと的確に判断した 「こんばんわ〜」 ピタッ、冷たいものが自分の喉元に当てられたことが分かった瞬間 中島は振り返りながら肘撃ちを喰らわせようとするが、あっさりとかわされる 「ひゅ〜♪やるじゃん」 どこか楽しんでいる快斗を見ながらコナンは縛られて失神している盛田が視界に入った すぐに視線を前にやるとそこには滝田がいた 「久しぶりだね」 にこっ。笑う子供 「?」 滝田はどこかで見たことがあると思うが思い出せない ズキ、古傷がうずく 「あの時はうまく逃げ出せたみたいだけど」 口の端を上げ、声を低くする 「今度は監獄まで付き合ってやるぜ?」 ありがたく思え 「へぇ〜、中国拳法か」 相手の攻撃を受け流しながら感心する 人は拳を使って喧嘩などをするが、鍛えていない者がすると拳を痛めたり骨を折ったりするが 中国拳法などは手の平を使って攻撃する。はっきり言って拳よりも効くし、手を傷める心配もない 中島はそれなりの使い手だったが相手が悪かった 『国際指名手配中の怪盗KID』銃の腕もプロ級だがコナンには及ばない その代わり快斗には絶対的な体術がある 長期戦に備えているので最小限の動きで相手の力を利用し、倍にして返す イラついてきたのか、中島の動きが大振りになった隙を突いて足払いをし、前に倒れかけた所を 全体重をかけて床に中島の頭を叩き付ける 「コナンに痣を付けたお礼だ」 本当なら手じゃなくてかかと落しで叩き付けてやろうかと思ったが下がコンクリートだったために断念した 「だって殺しちゃったらコナンちゃんに怒られるし〜」 コナンに起こられる怒られないが快斗の判断基準である コナンは弾数を頭の中で計算していた (残り3発に代えが8発) 滝田の頬と腕、足に掠っているがどれも致命傷にならない 似たような所をコナンも怪我をしていた 頬の血を拭うと物陰から飛び出した 相手も銃を使っているが出てくる弾が特殊で一発でも当たったらご臨終だ 「何てもん使いやがる。反則じゃねえか」 体に当たったら中で蜘蛛のような足が開き、肉をえぐる仕組み 交わした弾もいくつか衝撃で開いているため コナンのような小さな体では突き出るほどの無数の足が散らばっている しかも、神経毒が塗ってある。裸足であるため下手に動けない 「次の一撃に賭けるか・・・・・」 空弾をリボルバーから落とすと新しいものを入れ、カシャンと慣れた手つきで左手へ持ち替える 舌で唇を湿らせ、物陰から飛び出すと、ある程度の軌道は銃口で読めるため避けられるが いかんせん数が多い、コナンも全弾丸を使い切って滝田へ打ち込む 滝田の左肩に当たった瞬間、同じタイミングでコナンの右足にも弾が当たる しかし、コナンは気にもせず、滝田の一瞬を付いて右手に持っていたナイフを滝田へ向かって飛ばす 鈍い音と共に滝田は倒れこんだ 「ふぅ〜」 じっとりと汗をかいていることに気付き、浴衣の袖で拭う その袖にも穴がいくつか開いているし、真っ白な布にはべったりと自分の血が付いている 「あ・・・・」 自分のために縫ってくれた快斗に対して申し訳なく思った 快斗がコナンを抱き上げる時に滝田を5回ほど踏んだのは、まぁ・・・愛嬌って事で 快斗が警察へ連絡している間にコナンは3人を縛っていたロープに手をかけた 「これで終わりっと〜♪」 ぎゅぎゅーー!か〜なりきつく縛り直してコナンがペタっと盛田のぴかぴか頭に貼り付けた 『僕たちは悪い子なので捕まえてくださいv』 ぶっ!快斗は吹き出すのを何とか堪えながらその場をあとにした 後は警察のお仕事ってことでv 外へ出ると快斗は言葉をなくした ざわざわと花火会場とは正反対の流れで人が帰っている 慌てて時計を見る、 「9時23分・・・・・・・」 (あ、燃え尽きてる) つーか真っ白になって口から魂が半分見えそうだ コナンはもちろん分かっていた が、花火はまたある。それより目の前の犯罪を選んだ 気付くと周囲の視線が自分達に向けられている それはそうだ、2人とも浴衣は破れているし、快斗も無傷と言うわけにはいかなかった コナンはコナンで血まみれだし、右足は痛みで痺れているので感覚はない 快斗がどこかへ電話していたのを見たコナンは あ〜、また灰原に怒られるな〜 しかしコナンは知らない。快斗はそれ以上に灰原の怒りを受けていることを・・・・ そそくさと逃げるようにして人目の付かないところへ移動する 「ここか、花火の特等席って」 平らな上に長方形のクッションが1つと近くにはお弁当と水筒が置いてあった それに対してますます申し訳なく思う それに気付いた快斗は苦笑しながらコナンの頭をくしゃりと撫でた 「気にすんな」 「ん・・・・・」 返事はするものの思いっきり気にしているのがバレバレである コナンをゆっくり、ガラスでも扱うように座らせると救急箱から止血剤と包帯で足を治療する 「気休めだから、あとで哀ちゃんに見てもらおうね」 かすり傷に消毒をして絆創膏を貼る 次に自分の傷に取り掛かろうとして、コナンの手がそれを制した 「俺がやる」 コナンも怪我をするのでそっと、快斗に脱脂綿を付けて血をふき取る 相手が体術なのでコナンのように血はあまり出ていないが、明日になれば見事な青痣が出来ているに違いない (嬉しいんだけど、何か照れる〜) 近くにコナンの顔があるのもそうだが、滅多になく優しくしてくれるコナンに快斗はなぜか照れてしまう 「なに赤くなってんだよ」 つられてコナンの顔も赤くなった 「コナンちゃんっていつ見ても可愛くて美人さんだな〜っと思ってvv」 「男に言う言葉じゃねえだろぉ〜」 快斗は良くコナンのことを可愛いとか美人さん。一番コナンが怒るのは姫君と呼ぶこと 快斗は本当にコナンのことを姫だと思っている節がある ただし、大人しく城に閉じこもっているのではなく、自分の意思をしっかりと持ち ゆるぎない心を持っている芯の強いとびっきりの姫 最後の絆創膏貼った腕を掴んでコナンの蒼双の眼を覗き込む 「好きだよ。コナン」 『愛している』はまだ言わない。コナンが本当の姿を取り戻してから だからまだ・・・・ 「好きだよ」 本当に、心からそう思う 「う゛っ」 さっきより赤くなっている自覚があるためプイっと横を向いてしまうとまた快斗が苦笑する気配がした 「ほらほら、拗ねないの」 ぷにぷにと頬をつつく指を払う 「花火見たかった?」 「別に」 これは本音、花火を見なかったんじゃくて快斗と見たかった な〜んて、本人の前では絶っっっっ対に言わない!! 「コ〜ナ〜ン〜(涙)」 情けない声を出しながら涙を流す快斗に今回は自分が悪いことを思い出した 「また、来れば良いだろ?」 「俺はコナンちゃんと今見たいの〜!!」 『今』を強調しながら言うために、コナンはどうしたものかと考える 「ッてな訳で!!この魔術師の快斗君にまっかせなさーい♪」 ふっはっはっと、腰に手を当てながら立ち上がる 綺麗に一礼をし、鮮やかに手を広げる 「スリー、トゥ、ワン!」 ヒュ〜〜 ドンドンドン 花火大会より豪華な火花がパラパラと落ちてゆく それに目を奪われているコナンを快斗は優しく見つめる 花火よりコナンの方が綺麗だと本気で思っているあたり快斗はもう末期に陥っているだろう けど、快斗はそれで満足している 「ね、どう?」 でも花火をずっと見つめているコナンに少しムッとして意識を自分の方に戻す 「火薬のムダ」 素直に認めるのが嫌で思っていることの反対を口に出す 「ねぇ!?感想それだけなの!!違うよね!違うでしょ!!ホラ、もっとこう・・・・」 「ないな」 そっけなく答えながらも目は花火の方を見ている 「ええ〜!ひどい!!折角用意したのにぃいい!!!」 快斗もそのことに気付いてはいるけどやっぱり 「嘘だよ、さんきゅ」 花火が上がる中、2つの影はゆっくりと重なり合った (ま、たまにはいいか) 快斗の広い背中に腕を回しながら幸せに浸ることにした 来年も同じこの場所で同じ花火を君と見よう おまけ やはりあの後その場の流れと言うか、快斗とむにゃむにゃしてしまい 灰原にいやみを散々言われた。快斗が(笑) 「まったく、黒羽君がついていなが怪我をさせるなんて」 「今回は俺が悪いから」 快斗のせいではないとフォローする 「関係ないわ。問題なのは黒羽君がいたのにあなたが怪我をしたということだけよ」 おまけにコナンの首筋に見えるキスマーク 「いい加減にして欲しいわ」 バカップルとは彼らのことを言うに違いない 快斗を見ると反省しながらもどこか嬉しそうな顔があった |
縁真さまへ 快コラブですよ〜vv 最後は快斗君がちょっぴり報われて良かったね あ〜夏が終わった(汗) |
ゆりかさま。お疲れさまです。 コナンちゃんカッコ良かったです。 快斗の虐められっぷりも見事でしたっ。 うふふ。最後に快斗が報われてるぅぅ。 なんてシアワセな男なんでしょうかっ。 こんな素敵なお話をありがとうございました♪ 縁真より |