遊ぼう


「とーちゃっ」

トンと勢い良く足にぶつかってきたわが子が弾みで後に転びそうになり慌
ててささえる 
「こぉらナル君っ危ないでしょ〜」
「うー?ありがとぉー」

よく分からないまでも助けられたのに気付きほにゃとほほえむ息子に相好をくずした 
(んもうラブリーすぎる)

「あのね〜とーちゃっかあしどこー」
んん?

最近のナルトはひっじょーーーーにカカシと仲が良い。
いや預けたのは自分なんだけどね。
でもこの状況はムムムムム・・・である。

なに?
お父さんに会いに来たんじゃないのーーーーー!!

と大人気なく叫べるはずも無く←いつも大人げないくせに
微かに引きつった笑顔をみせた。


「ねーーとーちゃぁぁぁ」

それに業を煮やしたのか服の裾を引っつかみぐいぐい引っ張る可愛い我が子。
いやぁその姿もめちゃくちゃラブリー。
あ、カメラどこに置いたっけ。

いやいやそんな場合じゃなかった



「かぁしーどーこー」
父ならなんでも知ってると絶対の信頼の瞳を受けお父さんはひるんだ 


「かかし君はねぇ」
「うんっ」
期待に満ちたキラキラの瞳を受けながら手元の用紙に印を押す 


「実は今日から長ぁいお仕事が入っちゃったんだ」
「えーーー」
プクゥと膨れるほおをつっつきもう一枚印をおした
そしてペンをサラリと走らせる
「だからしばらくナル君と遊べないんだ」
「むー」
プクプクプクゥ 

膨れっ面すらも愛らしい息子をみてニコリと笑う  
「でもパパが遊んであげるからね〜」
「ほんと!!!?」
うれしそうに頬を蒸気させた

「ホント〜ちょっと待っててね」
今休暇もぎとってくるから〜さきほど書いた書類二枚を手に立ち上がる 

一枚は己の休暇届け 
もう一枚は


「先生・・・俺はしばらく休みの筈ですが」
「ああ、頑張ってね〜」

邪魔者を廃する為の長期任務を命じる辞令

数分後
当然と言えば当然ながら三代目と奥さんの雷が落ちた



ありきたりでごめんなさいっ