ナナシとの出会い(熊)                   


「は?」
そいつの存在は知ってた
無口で無表情

でも恐ろしい程強くてたよりになる 
今暗部で一番人気な男 
対象部分におちゃらけてしゃべくりまくって強いけどなんだか頼りにならない男としてカ
カシが君臨してるがそれはどーでもいい話 

「こいつが?」 
予想以上に若かった

10代だろこれはっ 
別人だと思いたかった  
あいにく願いは無残に打ち砕かれたが    
「知ってるとは思うがこやつがナナシじゃ」
「はぁ・・・」
知らないままでいさせて欲しかった 
切ない心で引きつった笑みを浮かべる
「こやつはアスマ」 
ジッと値踏みするような視線を感じた  
必要最低限しかしゃべらないという無口なナナシが一体なにを言うのか 
たいてい
「よろしく」の一言だろうと予想して待つ
(いや、もしかすると喋るどころか頭下げておわりかもしれない)
だがしかし次の瞬間衝撃をうけた  
この2×年間でナンバーワンを勝ち取るであろう重量級のショックだった。


    
無口無表情な奴が   

「ある日・・・」

「は?」

「森のなか・」

「・・・」

「熊さんに」         



おい・・


「出会った」     

        
謡いやがったーーーー!!!     
    
かなりの衝撃が襲ったことをご理解して欲しい。
何に驚けばいいのやら
つっこみどころが多すぎて・・・・



「結局いつもの文句怒鳴り散らしてきた」 
ぷはぁとタバコの煙を空に吐き出す     
そこまで話して床にうずくまるドクを眺めた
「み、見てぇ無表情でうたうナナシ〜〜」
ダンダン床を叩き再起不能のドク

「だれが熊だーー」という罵声を浴びながらもきっと三番まで謡いきったのだろうナナシ
を思い浮べ腹がよじれそうなドクだった

アスマっていいキャラだね