変







こんばんは

うずまきナルトです
訳あってこんな格好してますが
実はうずまきナルトです


「変」
相方の第一声はそれだった
「お前もたいしてかわんねーよ」
言い返してやるとそいつはケッと鼻で笑った


5歳になり、俺は暗部に所属した
独り立ちの為に火影の家をでて、自分一人で生きていくと決めたからだ。
生きる為に必要なものは何かと考え、
齢5歳にして

「金」

と結論づけた


そんな俺の相方は同じく齢5歳にして難解な忍術書を解き明かす天才児
っつーかこえーよそんな子供
ま、俺も腹んなか化け狐なんか飼ってんだから怖いもの同士良いコンビなのかもしんねーけど。

こいつとの出会いもまぁ結構な古さで初めてあったのは確か2歳くらいだったはずだ
そこらへん記憶確かじゃねーけどこいつがそう言ってたからそうなんだろう。

いや、まあそこらへんは後で語るとして、今何をしているかと言えば、
変化の練習

もちろん練習するまでもないんだけど、暗部に所属するにあたって問題が一つ

"己の正体を隠す"
何より金の髪と青い瞳は禁忌である。
さらに5歳児なんて言ったら誰もが一人の人間を思い出すに決まっている
ということで、安全策のために変化して暗部に登録する事を火影にすすめられたのだ。

「俺は分かるけど・・・なんでお前までやるんだシカマル」
「あー?バレるとめんどくせーじゃねーか」
やる気ナッシングな子供である
5歳の今からこうなのだからこの先もずっとこうだろう

「天才少年奈良シカマルっっなんて世の中で騒がれたってな、うぜーだけだぜ?俺は昼行灯で一生過ごすと決めているんだ」
5歳児が何をいってるのやら

「・・・俺と出会った時点でもう間違ってんなお前の人生」
どうあっても波乱万丈が待ち受けているに決まっているではないか。

「しかたねーだろ。お前の人生に巻き込まれるってきめちまったんだから。それ以外では俺は指一本動かす気ねーけど」

20才前後に変化したシカマルは大人っぽかった。
というより、この姿でようやくその話し方がちょうど良くなった

「お前ぜってー子供として生きるの向いてねーな」

「どーせじじむさいよ俺はっっ」
「そこまで言ってないけどさ。まーいいんじゃねーの。外見と中身がバランスとれて」
「てめーもだろナルト。だいたいお前の場合はその冷めた目が暗部にぴったりだぜ。よかったなーーー」
「悪かったな冷めてて。てめーのつり目よりか10倍マシだよっ」
「んあっ?そりゃ遺伝だ文句言うなっ」
「俺の青い目も遺伝だっっ」
「ってか、青いから冷めてるんじゃねーだろ。周りのもん全部拒否してるから冷めてんだろーが」
「うるせーなーっ拒否して悪いかっっ」
「ああ、悪いねっ。その目に俺の姿映す時くらい目ん玉ほぐしとけっっ」
「そんな器用なマネできるかっっっ」
「やれったらやれっっっ」
「でーーきーーーねーーーーっつーーのーーーー」
「やーーーれーーーーー」


「お主等・・・・・いい加減にせぬか」


一緒に室内にいた三代目火影は額を押さえ深いため息をついた



「客観的に見てどーです火影様?」
自分を指し示して、たずねたのはシカマル。

「そうじゃな。変化についてはこんなもんじゃろう。あとは何パターンか変化してみて一番自分が楽な形に変化するといい。暗部として動く間はその変化を解くことは叶わぬからな。」

危険な任務である上に、常に変化の術を自分にかけ続けなければならない。
それは相当の負担である

「あ、じゃあやっぱ目と髪の色統一しとこ。」
わかりやすいし。
シカマルが呟く
「そうか?じゃ俺もそうしとこ」
ナルトも頷く

「俺茶色」とナルトが言えば
「じゃあ俺は黒な。」リズムよくシカマルも答え印を結ぶ
ボンっと煙と共に少しの変化が起こった二人
互いに顔を見合わせ結果を満足そうにうなづいた。

「シカマル。お前髪そのまま結ぶのか?」
黒く変化したシカマルの髪を指さす。
首もとで結ばれたそれは、5歳児のシカマルの姿そのままの髪型だ。
「ん。いやどーすっかな」
「切ってやるよ」
「は?」

キラリと瞳を輝かせて持っていたクナイを一閃
「うわぁぁぁ」
なにすんだっと叫ぶ間もなく黒い髪がハラハラと落ちた

「おーーまーーーえーーーーなーーーーーーー」
これは俺の地毛なんだぞーーーーーーーー
寸前でよけたから良かったものの

「だってショートの方がいいかと思って」
「やる前に一言聞けっ」
「いーじゃねーか別にーー」
「そういうこというならテメーも同じ風にしてやるっっ」
「うわっやめろ俺は髪切らなくて全然いいんだーーー」



問答無用だーーー!!
いい加減にせんかーーーーーーーっっっ!!



シカマルの罵声と三代目火影の二人への怒りの鉄槌がほぼ同時に室内に響き渡った。
その後何故かザンバラ頭のナルトとシカマルがお揃いのこぶを一つ作って火影室を退出したという





やったっ初のスレナル+スレシカが書けた!!
他サイト様で読んでからずっと書きたくて書きたくてっようやく念願叶いました(感涙)
By縁真