だされたムースとアップルパイは。
見た目とっても綺麗で。しかもチョー美味い。
正直な話、言われなければどこで買ってきたの?
と真顔で尋ねてしまっただろう。
そんな出来栄えでした。

ねー。いくら一人暮らしだからってお菓子作りの腕前ってフツー上がるもの?
いくらなんでも・・・ねぇ。
うちのママより料理うまそうなあんたってかなりあたしにとって謎よ。

花を育てて、料理も上手。

・・・女の子なら男どもにモテモテねー・・・男でもモテモテだけどさ・・・

あんたいろいろ間違ってなぁい?←イノ的素朴な疑問

諦めません入るまでは 3



「どーだってば?」
「・・・」
「うん、やっぱりナルトが作ったムース美味しー」
「なぁマジでどっちかかよ?」
「・・・」

「だぁめイノだけの約束だってばよ」

「えー僕パイも食べたい!」
「なぁ」
「却下。どちらかって言ってムース選んだじゃん二人とも」
「「・・・」」

「いの?」
「・・・」

一口食べたまま固まってしまった少女がナルトは気になって仕方ない。
幼なじみーズは慣れたように『ほっとけばいい』とか言っていたが・・・。


「なんてこったい」
「は?」

それはもう。
散々二人が・・・特にシカマルが珍しいくらいに誉めていたから覚悟(笑)はしていましたとも。

確かにね、前作ってもらったおむすびは絶品だったわ。でも失礼ながら言わせてもらえば
『たかが』おむすび。
塩まぶして握るくらいあたしにだって出来らぁ!
って感じでそんな衝撃的な感動はなかったわけ。

ええ確かに今まで食べた中で一番美味しかったのは事実。米が違うのかしら?とか思ってマシタ。

って訳で侮ってたのよね多分。

『どう?』ですって?感想?
はっんなもん決まってるわ
「・・・く」
悔しい悔しい悔しいーーーー

「く?」




「・・・美味しいわよ!ええそりゃもうムカつくくらいにね!」

胸ぐらつかみ上げて正直に答えてみせれば

「え?え?」
ビックリ眼。

腰引けてるわよあんた。
「怒ってるってば?」
「誉めてんのよ!」

プリプリしながら怒鳴りつける。
ふんっ悪かったわね。
どんな店の高級ムースより美味かったってのにここまで衝撃をうけるなんて予想もしてなかったっつーの。




「あー・・・気にすんなナルト」
「イノが怒ってるのはイノ自身に対してだからね」

「は?」

「パイは?」
「んと後3分で焼けるけど」
「楽しみだわ」

「あーうん。」

怒った表情で言われても真実味が無いというか。

「えと・・・」
ドキドキしながらイノにパイを手渡すナルトの姿。
そんな珍しい様子にシカマルとチョージが含み笑いを見せていたなんて

「後で覚えてろってばよ」
ナルトは気付いていたが今はそれどころじゃなかったり(笑)

フォローばっちり幼なじみ組み。