名前? 「そうじゃ暗部での通り名。何か適当に考えておけ」 火影の言葉に二人は非常に嫌そうな顔を見せた 「なんでもいーよそんなん」 「そーそーめんどくせーし火影様が勝手に考えてといてください」 やる気ナッシングな二人の返事に三代目火影は額に青筋を二つばかり作った 「おぬしらの名ぐらいおぬしらで決めぬか!!!!」 と、まあそんな訳で二人はしぶしぶ考え始めた ・・と、ほんの30秒後ナルトが良いことを考えたとばかりに顔をあげた 「ナナシのゴンベって書いといて」 「あっおれもそれでいーっす」 火影の額に青筋があと三個ばかり増えた 「俺がナナシでー」 「俺がゴンベってか?俺もナナシのほうがいいなぁ」 「考えたのは俺が先だからダメ。」 「ちぇーめんどくせーけどゴンベはヤダからなぁ他の名前考えるかぁ」 シカマルは唇をとがらせた むむむ としばらく唸るものの考えつかないらしい相方にナルトは明るく提案する 「じゃあメンドクセーでメンにしたら?」 「・・・・メン・・・微妙なところだな。むしろドクのほうが・・・・・・・・」 「それでいーじゃねーか」 「そうすっか」 「「ってことでヨロシク」」 「・・・・おぬしら・・・・」 怒る気力もなくしたらしい三代目火影様でした 「あはは。それは災難だったね火影さまも」 待合室はちょうどこの三人しかいなかった 偶然というわけどはなく、ナナシとアオの任務がもうすぐの為暇だったドクが顔をだしたというだけだ。 いろいろ話しているうちに名前の由来になった。 本名を使っている暗部もいるが、ナナシやドク、それにアオのように表の姿を隠したいもののために通り名を つけることもできた。 「いやいや、その後額面どおりその名前登録しくさったしいいんじゃねーの?」 ドクが言う 「わたしはてっきりドクはドクターのドクだと思っていたよ。医療班によく駆り出されてるし」 「ほとんどの奴らがそう思ってっだろ」 ナナシも同意する 「だよなー俺も否定してねーし。むしろそっちのが説明に困ンねーからそう言う時もある。」 「そういえばこの間言ってたね。『ドクさんの名前の由来ってドクターですか?』って聞かれて『そーそー』とかあっさり」 「相変わらず、いい根性してるじゃねーか」 「お前なんざキャラ的に名前の由来なんか聞かれねーだろ?いいよなー無口キャラ」 「ははん。最初が肝心ってな。てめーみたいな口が回るヤツは大変だよな」 ククッと笑い出すナナシにアオも苦笑する。 「今のこの瞬間のナナシを見たらみんな驚くだろうねぇ」 「そらあんたも一緒だろアオ」 ドクの言葉にアオは首をかしげた 「そうかな?」 「あんたの場合柔らか笑顔が癖もんだかんな。うっかり本音こぼしたりするだろほかの奴ら?」 「ああ、たまにね」 にこりと笑うアオにドクとナナシは苦笑した。 きっとしっかり心の引き出しにしまいこんでいるに違いない。 いざと言うときのために。 「逆に俺らん前だと結構突っ込みいれるしな」 「漫才してるつもりは無いんだけどね」 アオも思わず苦笑をみせる。 この二人といるとペースが楽でついついいつもなら言わないことまで口にする もちろんうっかり秘密を口にしたりなど三人ともけっしてしない。 だからこそ耳をダンボにしてしっかり聞く必要もない。 ただの談笑。世間話。 気楽でそれでいてきっちり一線が見えるところに引いてあるから安心な会話だ。 「俺はナナシとあんただけは一生敵に回したくねー」 「それはこっちのセリフだよ。ドクを敵に回したらこの里で生きていけないって」 一体何されるか分かったもんじゃないしね。 サラリと失礼な事を述べるアオにナナシは腹を抱えた。 「あはは。いわれてるし」 「うるせーぞナナシっ。」 否定できない自分がいてドクはナナシに八つ当たる。 それにやり返していたナナシはふ、と真剣な顔を垣間見せた。 「まぁ俺も二人だけは敵に回す気ないけどな。はっきり言って。」 敵に回すと怖いとかそういう問題より先に 自分がいやだと感じるから 「もしどっちかが抜け忍になったとしたら俺は追い忍に志願して狩った振りするなー火影のジジイには悪いけど」 ナナシがサラリと危険なこと言う 「まぁ火影様もナナシには甘いからなぁ解ってても見逃すかもな」 「泣いてたのめば?」 「そーそー。でも俺が抜けるときはお前も連れていくけどな」 とドクもさらりと述べる 「ばーか当たりまえのこというなよ」 二人はニッと笑いあった 「いいねぇわたしも混ぜてほしいなぁ」 「そら心強い」 「頼もしいなアオがいれば」 んじゃま三人は運命共同体ってことで ははっと本気か冗談かそんな密約を交わしたのをうっかり水晶で見てしまった三代目火影様はというと 「あやつら恐ろしいことを・・・」 絶対に抜け忍になどさせないように気をつけようと ひそかに心の中で決めたらしい |
頑張れ三代目っ
負けるな三代目
この三人はあなたの胃がどうなろうと己を貫きとおすでしょう(笑)
04.4.21