63.寄生

俺の中にいる奴。
ただで俺ん中に居候して、ただで栄養とっている。

それってさー


「ヒモっていわねぇ?」
「や、待て待て待て。一応妖狐だろ?一応めっちゃ強ぇんだろ?一応だけど一応里崩壊寸前までやっちゃった奴だろ?それをお前・・・」
ヒモ呼ばわりですかい。

「だってさー結局俺が稼いだ金で俺が食った飯(栄養)をこいつは腹ん中でむさぼり取ってるんだってばよ?」
「確かにその通りだけどな。」

この表向きドタバタ忍者は考え方がやっぱりおかしい。本当は頭いいくせにおかしい。
しかもその怪しげな言葉は一体どこで仕入れてきたんだ?

「何にもしないでのんべんだらり。そんでもって誰かに頼って生きてるヤツのことを"ヒモ"って呼ぶってサクラちゃんが言ってたってばよっっ」
そうか、春野・・お前か変な入れ知恵したヤツは・・・。
ぐったり地面にお世話になっているシカマルをほおってナルトは近くを通りかかった少年に同意を求めに走っていった。


「なーあっっシノっっシノもそう思うってば?何にもしないで誰かに頼ってだらだら生きてるやつのことーーー」
「・・・・・・・・・それは寄生虫だな」
「・・・・・・・・・・シカマルぅ・・新たな言葉が発生だってばよーー。こいつどっちで呼んだほうがいいってば?」


ヒモvs寄生虫

果たして腹の中の狐はどちらを選ぶか?


「んなこと俺が知るかっつーかどっちもやめとけっ」
そんでもってシノ。お前も余計な言葉教え込むなっっっっっっ
なんだかムショーに疲れたシカマルだった。