それは、快斗の持ってきたチラシとこんな一言から始まった。
「コナンちゃん、これ、参加したくなぁ〜い?」
午後のひと時、工藤家に戻り読書に励んでいたコナンは一言。
「やだ」
と、のたもうた。そりゃあもう即効で。
「ちゃんと見てよ〜!絶対にコナンちゃんにとって美味しい話だから〜〜!!」
ソファに寝そべり片手にコーヒーという優雅な環境から一気に現実へと引き戻された。
「何の話・・・・・・」
やっとこさ快斗の持っていたチラシに目をやる。
「ふ、ふふふふふ・・・・・」
不気味に笑い出したコナンに快斗がコ、コナンちゃんが壊れた!と思っても無理はなかった。
「コ、コナンちゃん?」
恐る恐るコナンに近づくとガシッっと胸倉を掴まれた。
「ひっ・・・」
め、目が据わってるぅぅ〜!
そのときのコナンの目はまさに獲物を狙う目だった。
「参加するぞ!今すぐ予約入れろ!!」
 
 
 
ミステリー・トレイン (前編)
 
 
 
【ミステリー・トレイン】
 
参加者・・・・早い者勝ち
 
応募資格・・特にナシ
 
年齢制限・・・・生後一年以上
 
人数・・・・・先着50名(予定)
 
注意
 
 参加される方はトレインに乗る前に問題を出します。
 
 答えられない者には帰っていただきます。
 
なにが起きても責任は取りません。
 
 
 
 
 
 
 

そして当日
 
案内されたトレインの個室に通され。
そこには黒と白を基準としたメイド服の女性がいた。
「いらっしゃいませ、それでは問題を出させて頂きます。」
一度しか言いませんからね。にっこりと微笑むと歌いだす。
 
「小さな小さなこびとさんあなたはどこへ行くの?
こびとは答えました『果てしない境界のあるところへ』
 さて、こびとはどこへ行くのでしょう?」
 
コナンと快斗はお互いに顔を見合わせニッと笑った。
 
「「地平線」」
 
 
 

「正解です。このお部屋をご自由にお使い下さい。
 詳しいこと話こちらに書いておりますので、私の名前は砂原 真紀です。
今日から3日間お2人のお世話をさせて頂きます。」
 
それでは、軽くお辞儀をして部屋から出てく。
 
 
 
「・・・・・・・・・・・なぁ」
 
「ん?なにコナンちゃん??」
 
「3日もあるなんて聞いてねえぞおおおお!!」
「う〜ん、それにしてもこの部屋凄いね〜」
人の話を聞けぇ!!!
「大丈夫vv快斗君にぬかりはないのよ〜」
分かっている、分かっているが・・・すべて快斗の思うように進んでいるのが気に入らないコナンは快斗の脛を思いっきり蹴飛ばした。
 
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
 
声にならぬ痛さ・・・。
 

「まあいい、優勝は俺がするからな」
フンッと言うと、コナンは叫んだ。
 
「シャーロック・ホームズの初版本はこの俺が頂くぜ!!!」
 
 
そう、ミステリー・トレインの優勝者には商品として初版本が貰えるのだ。
何でも友人がコナン・ドイルの知り合いで譲り受けたが読めないとの事だった。
 じゃあもらうんじゃねえ!byコナン
 
美術館に寄付しても良かったのだが、それでは自分が面白くないため今回のミステリー・トレインを企画したのだった。
 
「ほ〜、愉快なじいさんもいたもんだな」
資料を見ようと一枚めくる・・・・・・・・・・・・が
 

「は?何だこれ??」
 
いや、印刷ミスかもしんね。
「快斗、お前の資料見せろ」
「どーぞどーぞお姫様」
コーヒーとココアをトレイに載せ、資料を空いた手で渡す。
 
「ミス・・・じゃねえみたいだな」
眉を寄せ資料を快斗に見せた。
 
「白紙??」
 
インクの一滴もない白紙であった。しかもご丁寧にいかにも!のように5枚ほど束にして留めている。
 
「ヒントも証言、状況も自分で考えろって事だよね」
ふむふむと頷きながらココアを飲む。
「よし、情報収集しに行くぞ!」
 
 
 
 
 
 
 
快斗は自分を呪った。信じていない神様を罵り自分を叱った。
 
バカバカバカバカぁぁぁ!!!俺の大馬鹿!!ちょ〜っと考えれば分かっただろ!!
 

「やっぱり工藤も参加しとったんやな」
 
快斗は口の端が引きつるのが分かった。
コナンちゃんを狙う害虫!そうだよな〜、コナンがこれに参加しないわけないもんな。
 いっそのことここで始末するか。危ない事を考えている快斗に気づかないコナンは思った。
 

『こいつは使える』
 

「服部、なんかヒント掴んだか?」
 
「いや、まだや。さっき来たところさかい」
 
チッ、使えねえ。
 
「あっそ、ならお前に用はねえ」
さっさとその場から離れようとする。
 
「ちょお待ってえな、一緒に捜査しような〜」
くるっと振り向くとビシっと指を突きつけた。
 
「お前は敵だ」
 
う〜ん、トレビア〜ン
 
快斗は心の中で拍手を送った。
 
 
 

「快斗、行くぞ!まずは食堂車からだ!!」
 
とてとてと走っていく小さな名探偵を快斗は追いかけた。
 
「ハイハイ」
 
後ろで待って〜なと言う服部の叫びをBGNにしながら。
 
 
 
                                             
 
 
 
 
 

                                      歯車はまだ回りだしたばかり・・・・・・。
 


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縁真さまへ
 

あ〜う〜駄目です。
 殺人も起きてない〜。
何か長くなりそうなので連載になるかもですぅ〜。
こんな駄文で良かったらもらってやって下さい。

こんな素敵な文をありがとうございますゆりか様。
ごっつ続きが気になるんですけどっっっ

じゃあもらうんじゃねえ!byコナン
に大笑いしました。ああ、それでこそコナンちゃんだわっ
縁真より